COLUMN COLLECTION | 連載コラム

射界 政治や経済、文化、歴史など、幅広い分野から現代社会に一石を投じる。様々な問題が生じる現代をどう生きるべきか、鋭い観点から示唆・提言します。

 「仕事は自分で見つけるべきものだ。また、職業は自分でこしらえるべきものだ。その心がけさえあれば、仕事や職業は無限にある」。これはトヨタグループの創始者、豊田佐吉の言葉だ。経営の神様といわれる松下幸之助は有名だが、それ以前に豊田佐吉は、わが国の繊維業を育て上げ、自動車産業の礎を築いた存在である。

 ▲仕事に対する認識は人によって異なる。生活のために仕方なく仕事をする人もいれば、将来を考えて一定の目標を持って働く人もいる。どちらがよいか、その人の価値観で決まってくるが、一般論で言えば後者のほうが生活に張りがあってよいはずだ。もちろん、数多い中には最初に将来を見据えて頑張っていても、色んな事情から途中で挫折する人もいる。その人はなぜ、そうなったか。

 ▲将来像は立派でも、毎日の仕事のこなし方について、十分に考えなかった点が指摘できる。将来目標とは別に、日々の仕事は処理しなければならない仕事を抱えている。「自分がやりたい仕事と違う」意識が先行して熱意が入らない。それがために中身が粗雑だったり、疎かになったりしている。結果がよくなければ気分が乗らず、仕事そのものの執着心も関心も薄らぐことになる。

 ▲これが中途挫折の大きな原因になる。仕事は自らが持つ知識に加えて経験が加重されて、その人の実力を形成していく。仕事には指示されて行う範囲と、自らの判断で進められる範囲があり、自分で決められる場合、本来目標の120%を目指して行えば、自らも周囲も必ず満足する。あらためて豊田佐吉の言葉を熟読玩味すれば、この言葉も理解できる。自らのガイドラインをつくるべし。

2011年5月20日 11:25

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