COLUMN COLLECTION | 連載コラム

射界 政治や経済、文化、歴史など、幅広い分野から現代社会に一石を投じる。様々な問題が生じる現代をどう生きるべきか、鋭い観点から示唆・提言します。

 ベンジャミン・フランクリンの名を聞けば、多くの人は凧(たこ)を揚げて雷と電気の同一性を調べた人との印象が強いだろう。それで彼は避雷針を発明している。一方で政治家としても活躍し、軽妙な表現で名文句を残している。「カネを貸した者は、カネを借りた者よりも記憶がよい」などは現代に通じる言葉の一例だ。

 ▲人はよく、一つのことに熱中すると「寝食を忘れてしまう」という。かと思えば数多い仕事を器用にこなしていく強者もいる。一点集中タイプと同時進行タイプだが、それぞれの個性があって興味深い。ビジネス社会では同時進行タイプを評価する傾向にある。もちろん、一点集中タイプは失格というのではなく、場合によって評価され求められることもある。臨機応変の技も大事だろう。

 ▲ちょっとしたヒントで複数の仕事を即座に具体化できる能力を、ビジネスはひそかに求めているのだ。全ての中身を理解して、尋ねられたら即座に答えられれば、それだけでビジネス社会を生き抜けることができよう。指示され与えられた仕事の範囲に閉じこもるのは容易だが、それでは進歩も成長もない。自らのモチベーション向上を目指して努力しようという気も生まれてこない。

 ▲フランクリンは「暇な時間とは何か。有益なことをするための時間である」と言い、「幸福になるためには二つの道がある。欲望を減らすか持ち物を増やすかだ。どちらでもよい」とも語っている。科学者として政治家として、いずれの分野でも大きな功績を残した人物の言葉、それなりに正鵠(せいこく)を射ている。先賢の教えは時代を感じさせない新鮮さに溢れ、重みがある。

2011年5月27日 14:30

  • Prev Page:
  • Next Page:
  • 物流ウィークリー サンプルお申し込み
  • 物流ウィークリー 購読 お申し込み

連載コラム集【毎週更新】

  • 射界
  • 運送経営相談質
  • あなたの会社が儲かっていない 本当の理由
  • 八起会 倒産110番
  • 安心と安全が事業存続の鍵
  • わが社に監査が来る!
  • 経営コンサルタントの現場報告
  • 経営ワンポイントアドバイス