COLUMN COLLECTION | 連載コラム

高橋久美子の あなたの会社が儲かっていない 本当の理由

経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故などの
危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済案などを紹介します。

全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表
高橋久美子
お問い合わせは http://www.handlecover.com/kaizen/

第210回:「都合のいい人」は卒業しよう


 あなたの会社の今月の売上目標はいくらですか? その金額は正しい目標でしょうか。実は、売上目標の立て方や目指し方を間違えている経営者がとても多いのです。例えば、売上目標が達成できたのに忙しくなっただけで、なぜか赤字だという人がいます。これにはいくつかの原因があります。その中でも特に多いのが、数字を追うばかりで利益の出ない赤字便を引き受けているパターンです。

 引き受ける便数は多くなるのですから、当然、リスクが高くなりトラブルも増えます。忙しくなってトラブルが増えたのに、なぜか通帳の現金は増えていない。それどころか減っているという結果になっている人が意外に多いのです。

 会社を経営していくには、利益を残す必要があります。利益を残すためには、利益率・利益額にフォーカスする必要があります。当然ですが、売上金額だけでなく、その売り上げを計上するために発生する経費を見ていく必要があります。具体的には、燃料代や人件費です。

 売り上げが上がっているのに会社にお金が残らないという人は、本当の原因を一度しっかり分析してみてください。自分の会社で引き受けるべき便・引き受けてはいけない便の具体的な条件を明確に把握し、営業するメンバー全員に周知してください。

 ひょっとしたら、「ここで無理を聞いてあげたら、次には何かおいしい事があるかも...」と考える人もいるかもしれません。「今さら値上げの要求なんてできない。そんなことを言ったら、『だったら他に頼むから、明日から来なくていいよ』と言われてしまうかもしれない」、そんな不安が頭に浮かぶ人もいるかもしれません。

 しかし、あなたの正当な主張に聞く耳を持たない荷主と、今後何年、付き合い続けていくのですか? あなたの会社に、「無理を聞いてあげるほどの余裕がある」というのなら、荷主の無理を聞いてあげるのもいいかもしれません。しかし、そうでないのなら「何も言えない、荷主にとって(都合の)いい人」は、そろそろ卒業しましょう。

2014年3月13日 18:21

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