COLUMN COLLECTION | 連載コラム

経営 ワンポイントアドバイス

税理士・矢野利明氏が、中小企業の経営相談を毎回、事例を使って紹介。
見過ごしてしまいがちな小さな疑問を、ユーモアを交えながらわかりやすく解説しています。

大阪を拠点に、税理士として多くの中小・零細企業の経営をサポート。親しみやすい指導と笑顔で、経営者から絶大な信頼を得ている。現在、物流ウィークリーに「経営ワンポイントアドバイス」を好評連載中。
税理士 矢野利明
お問い合わせは TEL.06(6672)3385 FAX.06(6672)0110

第203回:給料下げれず赤字決算

 今期に、また赤字決算をしなければならなくなった会社があります。原因は、毎年ごとに売り上げが減少していったことが大きな理由です。

 リーマン・ショック以降、見積もりはさせられても仕事の注文はなく、注文があっても単価を引き下げられ、同じ仕事をしても請求する金額が以前より下がっているという苦しい状況が続いています。そして最近では、社長と仲良くしていた得意先の担当者が会社を定年退職し、世代交代が行われたため、ますます注文が減って売り上げが減少していきました。

 社長の給料を下げて決算を黒字に持っていけばいいのですが、そうはいかない苦しい状況があります。社長は金融機関に、借入金返済の利息だけを支払うようにしてもらっています。それでもまだ会社の資金繰りは苦しく、社長は個人のクレジットカードからも借り入れをして、そのお金を会社に投入しています。個人のクレジットカードでの借り入れですから、社長の年収がカードの借入限度額に影響します。カード会社から「給料は変わっていますか」との問い合わせがあっても、「変わっていません」と返答をしている状況です。カード会社にも会社の決算の状況を聞かれますので、どうしても社長の給料を下げることができません。給料に関わる税金を滞納していることもあって、本当は給料を下げたいのが本心ですが、金融機関での融資は無理なので、カードでの借り入れが生命線と思っています。

 今年もまた、社長の給料を下げることをせず、会社決算は赤字となりました。

2014年11月28日 11:55

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