COLUMN COLLECTION | 連載コラム

経営 ワンポイントアドバイス

税理士・矢野利明氏が、中小企業の経営相談を毎回、事例を使って紹介。
見過ごしてしまいがちな小さな疑問を、ユーモアを交えながらわかりやすく解説しています。

大阪を拠点に、税理士として多くの中小・零細企業の経営をサポート。親しみやすい指導と笑顔で、経営者から絶大な信頼を得ている。現在、物流ウィークリーに「経営ワンポイントアドバイス」を好評連載中。
税理士 矢野利明
お問い合わせは TEL.06(6672)3385 FAX.06(6672)0110

第205回:外車の名義で大問題に

 高級外国車に乗っている社長がいます。社長は高級外国車に乗るのが夢だったそうで、そのために会社を起業して社長になった、と言っても過言ではありません。

 社長は、税務調査で「仕事でこのような車が必要なのか」「これは社長の個人的な趣味で、商売とは関係がないものでは」などと言われるに違いないと考え、会社名義で購入しましたが、車にかかる諸経費をすべて社長個人が負担し、会社の経費には一切計上していませんでした。想定通り、税務調査で高級外国車について質問はされましたが、諸経費を会社の損金に計上していませんでしたので、問題ありませんでした。

 しかし、このことが融資の際に大問題になりました。金融機関に融資を申し込んだとき、「この車の諸経費を会社の経費に計上していないということは、この車は事業には関係ない車。前回会社に融資した資金も個人的趣味に流用されているのでは...」との疑問を持たれました。運転資金を借りようと算段していた社長は大慌て。融資が決済されなければ会社は破綻します。

 社長は、「会社に必要な車で営業に使っている」「諸経費を損金に計上しないのは税務署と論争することを避けるため」と必死に説明しました。金融機関は疑っていたようですが、最終的に融資をしてくれました。社長は「今後乗り換えるときは、自分の名義で購入する」と話しています。

2015年2月13日 11:37

  • 物流ウィークリー サンプルお申し込み
  • 物流ウィークリー 購読 お申し込み

連載コラム集【毎週更新】

  • 射界
  • 運送経営相談質
  • あなたの会社が儲かっていない 本当の理由
  • 八起会 倒産110番
  • 安心と安全が事業存続の鍵
  • わが社に監査が来る!
  • 経営コンサルタントの現場報告
  • 経営ワンポイントアドバイス