COLUMN COLLECTION | 連載コラム

射界 政治や経済、文化、歴史など、幅広い分野から現代社会に一石を投じる。様々な問題が生じる現代をどう生きるべきか、鋭い観点から示唆・提言します。

 仕事は、色んな人との会話で成り立つ。まず相手と顔を合わせて自己紹介から始まるが、決して無言ではない。その後、話が煮詰まって最終段階ともなれば、一言一句に耳を澄まして聴き入り、聞き間違いや理解不足のないことを確かめながら、疑問があれば質し、相手からの質問にも正確に答えるなど全てが会話である。

 ▲会話である以上、お互いがテーマに従って言葉をやり取りすることになる。話の内容に疑問があれば質問して理解を深め、そのうえで是非を判断する。資料やデータに基づいて説明することもあるし、双方が理解するまで会話は続けられるだろう。語彙(ごい)が豊かであるとか、語調の良さなどは関係なく、互いに交わす会話の中から、重要なキーワードを汲み取ることが会話のカギである。

 ▲物流業界に限らず、それぞれの業界で研修会やセミナーが開催されるが、そこで語られた講話は、時として聞き流しに終わる傾向が強い。会話形態をなしておらず、疑問があっても質す機会はなく、終わった後の質疑応答では気が抜けた感じだ。同じように言葉を媒介としながら、会話と解説は全く違って「話す」「聞く」の繰り返しがスムーズに行われて成り立ち、片方に偏ってはならない。

 ▲一歩踏み込んで考えれば、会話とは単に言葉のやり取りだけではない。聞き役か話し役かの違いはあっても、それぞれ相手の反応を見ながら会話する。話す内容に示す期待度を推し量って言葉を選び、その反応をうかがって言葉を継ぐのも会話の効用である。多弁であっても一方的に話し続けるのはNG。スムーズな会話とは「話す」「聞く」の繰り返しで成り立つものと知るべし。

2016年7月29日 14:05

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