COLUMN COLLECTION | 連載コラム

経営コンサルタントの現場報告

物流専門のコンサルティングを手がける㈱シーエムオーの代表取締役・川﨑依邦氏が、
実際に体験した労務問題を報告。取り組み内容などを詳しく紹介します。

昭和24年、広島市で生まれる。早稲田大学卒業後、民間会社で人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。㈱日本経営から昭和63年に独立開業、平成2年法人設立。「物流経営研究会」を組織。物流業界でオンリーワンの経営コンサルタント会社を目指す。
シーエムオー 川﨑依邦 代表取締役
お問い合わせは http://www.cmo-co.com

経営再生物語(125)経営活性化シリーズ74


 (74)ピンチをチャンスにする=荷主開拓力の向上

 物事が順調に進んでいるとき、実は油断や慢心が生じやすい。気が緩むのである。企業と人が成長するのは順調な時ではない。むしろ危機=ピンチの中にある。「このままではジリ貧だ」「このままいくと赤字に転落する」「荷主から運賃値引きを通告された」「ドライバーが辞めていく」というピンチ(危機、試練)に直面した時が企業と人を成長させていく。
 このところ、景気の先行きが不透明になっている。軽油価格もジリジリと上昇しつつある。ドライバー不足も依然として深刻である。そのうえコンプライアンス、とりわけ労働時間の規制も強まっている。1か月80時間以上の時間外労働に対して労基署の立ち入りもある。運送業界として、先行きに「どうも嵐の予感」がある。ピンチが忍び寄っている。この時にこそ、企業と人を成長させる。そのためには何をするか。

 ①荷主開拓力をつける
 「いつまでも あると思うな 親と金」という諺がある。まさにいつまでも、この状態が続くわけはない。既存荷主の深耕はしているか。荷主のニーズにしっかりと応えているか。さらに新規荷主の開拓をしているか。嵐の時に慌てるようでは遅い。今からコツコツと営業努力をすることである。
 既存荷主への定例訪問は言うまでもなく、新規荷主開拓に取り掛かることである。そのためには、自社の戦力を分析する。車のスペースを活用して積み合わせはできないか。車の回転率は高めることはできないか。自社の得意分野を磨いているか----。ピンチを力にすること、荷主開拓力を磨いていくことである。向かい風=逆風に抗して、企業と人を成長させる道は荷主開拓力にある。

 ②コミュニケーション力を向上させる
 ドライバー一人ひとりと定期的に個人面談することで、コミュニケーション力を向上させる。ドライバーを考働(こうどう)させていく。考えて働くドライバーに育成するため、経営者、経営幹部は職場の中で個人面談を継続していくことである。

 ③経営数字をつかむ
 数字は正直者で、ウソをつかない。経営数字をスピードよくつかむことである。1日働いていくらの売り上げを獲得したか、経費はいくら使ったか、売り上げ--経費=利益をつかむことである。
 ピンチをチャンスとする道は、①荷主開拓力をつけること②コミュニケーション力を向上させること③経営数字をつかむことにある。

2016年9月 9日 11:42

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