COLUMN COLLECTION | 連載コラム

高橋久美子の あなたの会社が儲かっていない 本当の理由

経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故などの
危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済案などを紹介します。

全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表
高橋久美子
お問い合わせは http://www.handlecover.com/kaizen/

第352回:「そこそこで」が一番快適だが...


 どんな会社でも「導入期」「成長期」成熟期」「衰退期」という4つの期を経ます。成熟期後期に突入しているのに、現状維持を選択するのは危険です。現状維持という名の「日々の確実な後退」を積み重ねると、気づいたときには衰退期に足を踏み入れ、ある日、急激に崩壊することになります。

 一方、成熟期に現状維持を選択することなく、やるべきことをやった人だけが、この後、新たなイノベーションを起こし次のステージに飛躍することになります。これを、「第二創業期」と呼びます。
 私がお話する戦略は、全ての運送会社に有効なわけではありません。私がお伝えする戦略が特に有効なのは、「トラック20台以下の運送会社」です。小さい会社ほど効果が出る内容です。逆に、トラックの保有台数やドライバー数が多い会社では、効果ゼロとは言いませんが、効果を実感しにくいと思います。なぜなら、規模が違えばとるべき戦略が違ってくるからです。
 あなたの会社の現在の保有台数は何台でしょうか。そして今後、何台にしたいと思っていますか?がんばって、「コツコツ増車して、いつかは500台を目指したい!」、ひょっとしたら、なかにはそんな目標を掲げているという人も、いるかもしれません。または、「いや、そこそこの規模で、そこそこの収入で」と、思っている人もいるでしょうか。
 確かに「そこそこがんばって、そこそこ幸せ」が、一番快適なゾーンかもしれません。しかし、厳しいことを言いますが、今後、日本の運送業界で「そこそこ」は、存在しません。
 いいえ、運送業だけではありません。他の業種やあらゆる市場で、今以上に、経営の二極化が加速していきます。一部の会社は売上げを伸ばしますが、その他の会社は完全に搾取される側にまわります。
 社長でありながら、一生、労働から解放されず、サラリーマンと同じか、サラリーマン以下の役員報酬で、労働保険もなく、絶対にケガも病気もできない、という人生を余儀なくされる可能性が高いです。
 それでは、「そこそこが」存在しない、二極化が加速する業界内で、今後、健全経営で勝ち残れるのはどんな会社なのか、次回、さらに話を続けていきます。

2017年4月21日 13:24

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