COLUMN COLLECTION | 連載コラム

高橋久美子の あなたの会社が儲かっていない 本当の理由

経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故などの
危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済案などを紹介します。

全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表
高橋久美子
お問い合わせは http://www.handlecover.com/kaizen/

第353回:安定経営のためにすべき三つのこととは


 「そこそこが」存在しない、二極化が加速する今後、トラック20台以下の運送会社が勝ち残っていくためには、どうすればよいのでしょうか。

 「そこそこ」の状態では、外的要因がプラス材料のときは良いのですが、増税や軽油価格の変動など、外的要因がマイナスに転換したときに、すぐに経営に影響が出ます。ですから、マイナス要因の外的要因にも右往左往しない、安定経営体質の強い会社になる必要があります。

 そのためには、まず、今より1%でも利益率を上げることが必須です。利益率を上げるためには、次の三つの行動をします。
 ①固定費を下げる
 ②運賃を上げる
 ③利益率の高いビジネスを手がける
 ①から順に解説していきたいと思います。現在、中小運送会社の経営状況は、赤字割合、倒産件数ともに、数年前に比べると改善傾向にあります。全国的に、仕事よりもドライバー不足に頭を抱える企業が多くなっています。ひょっとしたら、あなたの会社もそんな状況かもしれません。業界内でもドライバーを集める方法や、離職率を下げる方法を教えるセミナーがあちこちで開催されるようになりました。
 不思議に思うのですが、なぜ、みんな、難しいことをしようとするのでしょうか。なぜ、ドライバーが不足している時期に、わざわざドライバーを増やそうとするのでしょうか。多くの会社は、月に何万円も求人費用をかけて求人活動をしています。しかも、求職者数に対してドライバーを募集している会社のほうが多いので、売り手市場だと踏んでいるドライバーは、気に入らなければすぐに辞めてしまいます。求人が難しい時期に、無理に求人しようとすれば、コストがかかるわりに、費用対効果が悪い結果になるのは容易に予想できることです。
 求人が難しい時期に、求人するのは今すぐやめて、それよりも、この時期にこそ、固定費を減らすことをお勧めします。ドライバー不足の時期こそ、減車、減員のチャンスです。減車、減員は、固定費を下げることに直結します。あなたの会社に、もし、半年以上、ドライバー待ちのトラックがあるとしたら、半年間、保有しているだけでかかった固定費と、求人にかけた費用を一度、計算してみてください。おそらく、一刻も早く求人活動を辞めるべきだと実感できると思います。

2017年4月28日 11:44

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