COLUMN COLLECTION | 連載コラム

経営コンサルタントの現場報告

物流専門のコンサルティングを手がける㈱シーエムオーの代表取締役・川﨑依邦氏が、
実際に体験した労務問題を報告。取り組み内容などを詳しく紹介します。

昭和24年、広島市で生まれる。早稲田大学卒業後、民間会社で人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。㈱日本経営から昭和63年に独立開業、平成2年法人設立。「物流経営研究会」を組織。物流業界でオンリーワンの経営コンサルタント会社を目指す。
シーエムオー 川﨑依邦 代表取締役
お問い合わせは http://www.cmo-co.com

経営再生物語(151)小集団活動の実践〈事例A〉


 〈ミーティングの設定〉

 A社は、車両台数50台の中堅運送会社である。小集団グループ制度による職場ミーティングを週1回行っている。10グループの小集団があり、グループ分けの基準は、仕事の内容である。
 職場ミーティングのテーマは「5Sの向上」である。5Sとは「整理」「整頓」「清潔」「清掃」「しつけ」のこと。この5Sについて、3か月ごとにテーマを絞り込んで深く掘り下げている。1か年の活動計画は次の通りである。

 ◎第1期(1〜3月)=オアシス運動
 オアシス運動は、あいさつの徹底を目的としている。「オハヨウゴザイマス」「アリガトウゴザイマス」「シツレイシマシタ」「スミマセンデシタ」----。このオアシスを繰り返し、繰り返し徹底している。仕事の内容によって、朝礼ができるグループは、10グループのうち5グループにとどまっている。
 朝礼のできる5グループは、毎朝5分間、オアシス訓練を行っている。朝礼のできないグループは、自主申告で出庫時に車に向かってオアシスを行う。やったということであれば、運転日報にチェックしておく。3か月間を1期間として実施していく。実施状況の確認とオアシスの目的、意義、大切さについて、週1回の職場ミーティングで身に染み込むまで取り上げていく。

 ◎第2期(4〜6月)=車のスピード運動
 車のスピード運動とは、社速を守ることである。A社の社速は第1段階として高速90㌔㍍、一般道60㌔㍍としている。どんなことがあっても高速では90㌔㍍以上は出すな、一般道では60㌔㍍以内で行けということにしている。タコグラフのチェックを職場ミーティングで行うわけである。1週間の運行記録の中で、社速を守りきれなかった原因について追及するのが、職場ミーティングの目的である。

 ◎第3期(7〜9月)=清潔・クリーン運動
 清潔・クリーン運動とは車内、車外の清掃とトイレの掃除のことである。清掃チェックリストに基づいて車の内外をきれいにする。当番制で、手順にしたがい会社のトイレをピカピカにする。

 ◎第4期(10〜12月)=荷主満足度向上運動
 荷主満足度向上運動とは、荷主に喜ばれることをするということである。荷主に喜ばれるにはどうするか。荷主への気持ちのいいあいさつの励行、クレーム、トラブルをゼロにすることである。
 1年間の活動計画としてオアシス運動、車のスピード運動、清潔、クリーン運動、荷主満足度向上運動を3か月単位で展開している。

2017年4月13日 16:44

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