COLUMN COLLECTION | 連載コラム

高橋久美子の あなたの会社が儲かっていない 本当の理由

経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故などの
危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済案などを紹介します。

全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表
高橋久美子
お問い合わせは http://www.handlecover.com/kaizen/

第356回:その仕事は、時給いくらの仕事ですか?

突然ですが、あなたは毎日何をしていますか?「何って、仕事に決まってるじゃないか!」という声が聞こえてきそうですが、今週は、あなたがしている仕事について、少し考えてみたいと思います。

実は、忙しい、忙しいと言っている人に限って、やってはならない仕事をしている可能性があります。

 例えば、昨日、一昨日の仕事を、思い出してみてください。できれば、やったことを全て紙に書き出してみて下さい。細かいことも全てです。全てを書き出したら、一つひとつの行動を次の視点でチェックします。

 「これは、社長の私でなければ、できない仕事だろうか?」「これは、時給に換算すると、いったい、いくらの仕事だろうか?」

 この視点でチェックしていくと、自分でなければならない仕事以外の仕事を、たくさんしていることに気づくはずです。社長のあなたでなければできない仕事は「考えること」と「決断すること」です。それを最優先することで会社の現実が変わっていきます。

 しかし、多くの社長は業務に忙しく、「考える」ことを後回しにしています。ところが、よくよく分解してみると、忙しいと言いながら実は、自分でなければならない仕事以外のことをしていることが多いのです。

 時給900円のアルバイトができる仕事を、社長のあなたがやってはいけません。時間はコストです。社長のあなたが時間を使うことは、それだけ大きなコストを投下しているわけです。何をやっても、経営者のあなたの方が、誰より上手にできてしまうのですが、それでも、自分以外の誰かができる仕事は、自分でやってはいけません。

 また、逆に、プロに頼んだ方が、安価でクオリティーが高く、そして早くできることを自分で解決しようとしてしまう人も多いです。創業社長は、割となんでもできてしまう人が多いので、こういう人が多いのですが、これも投資対効果を考えれば、非効率であることに気づくはずです。

 会社の全てを背負っているあなたの時間は、とても貴重なものです。自分でなくてもできる仕事を、自分以外の誰かに振り分け、会社に利益を出すための「考えること」に使う時間を1分でも多く捻出してください。本来、社長がすべき「考えること」に集中することで会社の現実が変わっていきます。

2017年6月 9日 17:00

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