COLUMN COLLECTION | 連載コラム

射界 政治や経済、文化、歴史など、幅広い分野から現代社会に一石を投じる。様々な問題が生じる現代をどう生きるべきか、鋭い観点から示唆・提言します。

「痘痕(あばた)も笑窪(えくぼ)」という。恋し恋われての間柄では、どこを見ても、どんな行いがあっても好意的に可愛いと受け止められるが、結婚して月日が経つに従い、「こんなはずじゃなかった」と煩わしく感じられることがある。男女の仲を表す格言だが、実は人間関係の距離感を示唆する言葉ともいえるようだ。

 ▲年齢の差は時代感覚の違いとなって、若者との会話に齟齬(そご)を生じさせるなど、一つの事象を巡って意見が相反するケースがある。とかく古い事には詳しいが、最新の各種デジタル機能については無知に等しい。運転免許はなく、PCは使えず、英会話もできない、〝3無リスト〟の高齢者と違って、若者はそれら全てを身につけて颯爽としている。この距離感をどう埋めるかが課題だ。

 ▲年齢差だけではない。育った土地柄や家庭環境の違いもある。その違いを乗り越えて人と人との距離感をうまく保つ...そこに人間関係の難しさがある。ほんの少し前に知り合ったばかりなのに、適度を超えて狎れなれしくされたり、距離感を無視して立ち至った話題に踏み込んでくる人がいる。親友ならともかく、「お前さん、それはないだろう」と突っ込みたくなるが、当の本人は意に介さない。

 ▲人間関係にも様々なパターンがある。上司や先輩・後輩、同僚のほかプライベートの友人、なかには女性もいる。この人々と接するには境目があり、それをわきまえての交流だから興味が湧き、その人への信頼や好感も生まれる。その過程で、お互いの人格尊重があり、いい意味で利用しあって喜びを分かつこともある。距離感を縮めながら、笑窪が痘痕にならない努力が大切だ。

2017年9月28日 16:22

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