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トラガール雇用で... まさかのトラブル発生

【労務問題】
2017年9月 8日 12:19
 ドライバー不足が慢性化しており、女性ドライバーの進出は業界全体にとっても大きな意味を持っている。多くの運送事業者が積極的に女性ドライバーを雇うようになり、「非常に助かっている」という声をよく聞く。しかし、スムーズに女性ドライバーが進出できればいいが、もともと男性社会の運送業界だけに困ったトラブルも多くなっているようだ。

 大阪府に本社を構える運送A社では女性ドライバーを採用した。女性らしく明るく元気に振る舞い、だれとでも仲良くする好印象の女性ドライバー。「入社してくれてよかった」と入社当時は喜んでいた。しかし、この女性ドライバーは「行き過ぎたコミュニケーション」をすることが発覚した。親しくなった男性ドライバーに対して、ハグ(抱きつき行為)をするという。一部の男性ドライバーらはそれをコミュニケーションとは思わず、女性ドライバーが「気があるのでは」と勘違い。男性ドライバー同士で女性ドライバーを巡って争いが発生するまでになってしまった。

 A社社長が当事者の男性ドライバーに事情を聞くと、「女性ドライバーが自分に気があるのに、他の男性ドライバーがちょっかいを掛けたことに腹が立った」という。数人の男性ドライバーが、この結果、犬猿の仲になり、暴行事件に発展しかねない状態になっているという。他の男性ドライバーに、女性ドライバーについて聞くと「駐車場で業務終わりに待ち構えていて、『お疲れさま』と言って抱きつかれた」と言う。社長が女性ドライバーに話を聞くと、「悪気はなく、ただ、みんなと仲良く仕事が出来ればとコミュニケーションのつもりだった。深い意味はない」と説明した。

 社長は「そういったコミュニケーションの図り方は相手が誤解してしまう。そのような行為は辞めてほしい」と厳しく注意すると、女性ドライバーはすぐ退職したという。

 別の運送B社では女性事務員に対してセクハラ問題が発生。女性事務員は退職後、事務担当の男性職員と会社に対し、弁護士を通じてセクハラ行為に対しての慰謝料を求めてきた。B社社長が事情を尋ねたところ「褒めたつもりの言葉が、セクハラととらえられた」と説明。セクハラとは思わず、「服装が素敵だ」とか、「きょうは元気そうですね」など、たわいもない話をしただけという。他の女性事務員もこの男性事務員の行動や言葉に「セクハラを感じることはなかった」と証言している。しかし、退社後すぐに弁護士を通じて訴えを起こしていることから、同社も弁護士を立てて法廷での争いになりかねない状況という。

 B社社長は「当人や同じ場所に居た従業員からは、男性事務員の態度に問題はないと説明している。しかし、原告は弁護士を通じて具体的にセクハラが発生していたと訴えているので、法廷で争うしかない」と話す。

 A社もB社も多くの女性ドライバーや事務員を採用していたものの、再び男女トラブルが発生することを危惧。「女性ドライバーの採用には慎重にならざるを得ない」としている。

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