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経費を不正流用 信頼していた営業担当者の裏切り

【労務問題】
2017年9月 8日 12:18
 運送会社にとって、配車担当や営業担当は非常に重要なポスト。会社の発展・衰退は彼らの業務によって大きく変化すると言ってもいい。特に配車担当者などは相手側の取引担当者とのコミュニケーションを図るために接待なども行うことも多い。運送経営者も、ある程度の経費負担を認めている。しかし、大阪の運送会社で営業担当者が経費を不正流用していたことがわかった。

 大阪府の運送A社では、営業担当者に対して、ある程度の経費利用を認めていた。しかし、それを悪用して個人的に経費を不正流用するなどの行為が発覚。経営者は「何年も信頼してきたが、横領などでは告発しないものの、自主退職により退職させた」という。

 A社はこれまで、大手物流会社をはじめ精密機械メーカーの輸送を手掛け、配車担当・営業担当を据えて事業を拡大してきた。当然、営業の仕事は荷主開拓だけではなく、傭車協力が得られる運送会社への営業も行う。繁忙期には業務を手伝ってもらうことを約束してもらうため、協力会社の開拓なども懸命に行うなど、経営者からの信頼も厚かったという営業担当者。経営者も「経費の使用は仕方ない。その額が相当になったときも大目に見ていた」という。

 経営者自らが取引先を訪問した際、担当者に「営業担当とよく気が合い、お付き合いしていただいて申し訳ない」と話し、先週も同社営業担当と食事してもらった旨を告げると、同取引担当者からは「御社の営業担当とは一度も飲食をしたことはない。会っても社内で仕事の話をするぐらいで、そこまで親しくした覚えはない」と思いもかけない返答があった。経営者は言葉を失ったが、取引先担当者に詳しく話も聞けず、その場はうまくかわして、今後の取引の協力を要請。その場を後にした。

 その後、経営者が経理に営業担当者の経費使用額を尋ねると、3か月余りで100万円を超える飲食店での領収書が提出されていたことがわかった。経営者が同営業担当者に取引先との接待交際費について尋ねると、「接待は嘘ではない」と訴えたため、「どこでどのように、だれとこれだけの経費を使用したのか」を尋ねたが、担当者ははっきりと答えられなかった。ほとんどの接待交際費については、領収書をさまざまなところから手に入れて、私的に流用したことを明かした。

 営業担当者は過去にも経費が大幅に増加したことがある。当時から「仕事のためには仕方ない」とも考えていた経営者は「出来る限り経費は削減するように」と注意するにとどまった。しかし、そのころから経費を流用していたと考えれば、大きな金額の横領とも考えられる。営業担当者は経営者に処分を任せるとともに、自身も責任を取って退職した。

 経営者は「営業担当者は評判もよく、多くの荷主や同業他社からも信頼を得て、仕事に関しては一生懸命に取り組んでいた。しかし、生活に苦しんでいる様子はなかっただけに、本当に裏切られたとの思いが強い。私が大目に見ていたことも責任の一つかもしれない。流用したカネは退職金を受け取らなかった分と自身の給与から返済して行くことで、告訴はしなかった」と話している。

 金額については明確に経営者が答えなかったが、3か月で100万円以上の接待交際費であることから、数年間で数千万円に及ぶものと考えられる。信頼することは非常に大事だが、ある程度は管理することも今後の事業経営には必要な事だ。

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