COLUMN COLLECTION | 連載コラム

経営コンサルタントの現場報告

物流専門のコンサルティングを手がける㈱シーエムオーの代表取締役・川﨑依邦氏が、
実際に体験した労務問題を報告。取り組み内容などを詳しく紹介します。

昭和24年、広島市で生まれる。早稲田大学卒業後、民間会社で人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。㈱日本経営から昭和63年に独立開業、平成2年法人設立。「物流経営研究会」を組織。物流業界でオンリーワンの経営コンサルタント会社を目指す。
シーエムオー 川﨑依邦 代表取締役
お問い合わせは http://www.cmo-co.com

経営再生物語(173)居場所を作る〈事例A〉

〈自己改革の始まり〉

 A社長はB氏とじっくり話し合った。自らの想いを伝えた。

 B氏いわく、「ぼくが休みたいと言えば社長は「よし、そうか」と言ってくれるのは分かっていました。

 でも、ここまできたら意地というか自分のほうから休みたいとは言うまいと心に決めていました。親類の冠婚葬祭にもすべて欠席しました。A社長の本当の気持ちが知りたかったのです」

 A社長にしてみれば、必死で働いてるB氏にアレコレと言う気持ちにはなれなかった。「好きなように心ゆくまでしてくれ」。B氏の職場はすべてB氏に任せていた。それで自分の想いを伝えなかった。B氏から自分に言ってくるのをずっと待っていた。しびれを切らし、ようやくじっくり話し合った。B氏は自己の将来に対してイメージを持っていなかった。将来の自己イメージが真っ白なのである。

 その日その日を生きていくのに精いっぱいなのである。そこで夢として持っている「自分の家」ということを深めることで、将来イメージを切り開くべく、じっくりと話し合った。今のままでは、だれも望んでいない。1年で2日しか休めない生活は正常ではない。経営者でもないB氏が、そこまでする必要はない。

 自らの後継者を育成していくことだ。そうすれば家に帰って母に親孝行ができる。家族の団欒が実現できる。その団欒の場を新居で行うことだ。それが人生の豊かさにつながる。ここまでつき詰めて、B氏にはA社長の気持ちが分かった。深く了解した。このことがキッカケとなってB氏の自己変革の闘いがスタートした。

2017年10月12日 13:28

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