COLUMN COLLECTION | 連載コラム

運送経営相談室

コヤマ経営・小山雅敬氏が経営者の疑問を解きます。

昭和53年大阪大学経済学部卒業
都市銀行入行。事業調査部、中小企業事業団派遣、シンクタンク業務に従事。 平成4年三井住友海上入社。中堅中小企業を中心に経営アドバイス、セミナー等を多数実施。 中小企業診断士、証券アナリスト、日本物流学会正会員 等資格保有。

第138回:働きやすい良い会社にするためには

 わが社は社員数30人程度の中小運送会社です。荷主から信頼され、人が集まる会社にするため、会社をもっとコミュニケーションの良い働きやすい会社にしたいと願っています。他社ではどのような取り組みをしているのか教えてください。

 日々、全国の運送会社を回っていますと、各地で「ここは雰囲気が良くて働きやすそうな職場だな」と感じる会社にお会いします。

 そのような会社の共通点は、①社員の挨拶がしっかりしている、②経営者と社員とのコミュニケーションが密である、③時間に正確である、④レクリエーションや懇親会、無事故表彰など全員が顔を合わせる場を意識して設けている、⑤社員の家族と連絡をとっている、⑥社員教育に力を入れている、⑦事故が少なく、収益が安定している(財務面が堅調に推移)、などが挙げられます。それらの会社が具体的にどのようなことをされているかを見ますと、会社によって取り組み方が異なるものの、例えば、①経営者と社員との個別面談を定期的に設定(例:100人以上いる全社員と毎日順番に面談している経営者がいます)、②社員の家族に社内報を発送(例:社員の家族紹介、子供から父親への感謝、社員懇親会の写真、安全運転のポイントなどを掲載している会社があります)、③効果的な朝礼の実施(例:事業所ごとに時間帯を変えて3回実施、行動指針の唱和、ハイタッチ、一言発表などを行っている会社があります)、④社員の勤務実績を掲示し、優秀者を報奨(例:安全運転評価点、燃費、荷主アンケート結果、車両の抜き打ちチェック結果、運行の法令順守度、事故発生状況、等を全員に明示し、上位者を報奨している会社があります)、⑤レクリエーション(例:ソフトボール大会、ボウリング大会、社内旅行などを毎年実施している会社があります)、など各社各様の取り組みをしています。会社によって社員の年齢層が違い、業務により全員の集合が困難など様々な事情がありますので、コミュニケーションの取り方は会社が取り組みやすい方法を採れば良いとでしょう。

 会社を変えていくために最も大事なことは経営者が「会社を働きやすい良い会社にする」と力強く宣言することだと思います。その上で言葉通りに実行することです。経営者の想いが社員に伝われば、どのような施策であれ、社員は経営者の強い想いをくみ取ります。当初参加者が少なくとも、それを行動に移し、積み重ねることで、コミュニケーションの良い働きやすい会社になるでしょう。

2017年11月 3日 12:15

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