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高額運賃の鋼材輸送 ドライバー・傭車確保に苦悩

【トラック】
2017年11月24日 12:18
 秋から春にかけて公共工事や民間の設備投資などで、鋼材などの輸送が繁忙期を迎える。さらにドライバー不足や若者の免許離れなどから、大型車やトレーラのドライバーのなり手が非常に少なく、鋼材輸送のトレーラ業者間でもドライバー確保ならびに傭車確保に苦悩している。

 こういった状況を打開するため、一部の大手鋼材輸送の物流会社では繁忙期に高額な運賃を支払い、車両確保に努めているようだ。近畿圏内で同物流会社の輸送を長年手がけている運送A社は「われわれ専属の運送会社にも協力要請はあるものの、車両やドライバーが大幅に減少し、取引のある運送会社に問い合わせても傭車が確保できない。約500㌔㍍から600㌔㍍の距離で、トレーラで30万円と高額な運賃が得られる。しかし、当社でも魅力は感じられるが、ドライバーの高齢化、労働時間の短縮などの問題から、数十年前から長距離輸送は行っていないので、いまさらドライバーに長距離輸送を要請することも困難」と話す。

 また、別の大手鋼材メーカーの物流会社で専属傭車を手掛ける近畿地区の運送B社社長は「当社の物流会社にも要請はあるものの、海運を利用した部分で協力は行われているが、陸上輸送に関しては車両不足などから、トラック輸送の要請はない。われわれ同業他社にも今回の大手物流会社からの高額運賃での輸送は話題になっていて、様々なところで車両を求める声が多いが、ドライバーや車両不足、さらには繁忙期などで車両は確保しにくい環境。ドライバーの労働時間も人材不足のために、なかなか進んでいない状態で、どの運送会社でも、今後もドライバー不足が続けば、現状の輸送すらままならないため、運賃が高額でも輸送を請け負えないケースが増えるのでは」と説明した。

 すでに同物流会社の高額運賃での輸送を行っている運送C社は「どの運送会社でも人材不足なのは同じだが、高額な運賃での輸送を行うことでドライバーは高額収入が得られるものと考えて、当社でも同輸送を請け負った。期間限定の輸送でも、需要と供給の関係から運賃が高値取引されるのは仕方ないことで、これだけ人材・車両不足では、高額な運賃が支払われないと車両は確保されないものと考えられる。当社でも専属傭車、ドライバーが存在しているので、今後も傭車・人材を確保して対応していく」と語った。

 今までは低額でも車両や人材は確保できていた。しかし、運賃の低下からドライバーの収入も減少し、深刻な人材不足に運送業界も陥ったことから、ドライバーに高額収入が得られることが理解されれば、ドライバー不足も少しは緩和されるのではないかと予想されるため、業界全体で運賃が上昇していくことを期待したい。

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