COLUMN COLLECTION | 連載コラム

経営コンサルタントの現場報告

物流専門のコンサルティングを手がける㈱シーエムオーの代表取締役・川﨑依邦氏が、
実際に体験した労務問題を報告。取り組み内容などを詳しく紹介します。

昭和24年、広島市で生まれる。早稲田大学卒業後、民間会社で人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。㈱日本経営から昭和63年に独立開業、平成2年法人設立。「物流経営研究会」を組織。物流業界でオンリーワンの経営コンサルタント会社を目指す。
シーエムオー 川﨑依邦 代表取締役
お問い合わせは http://www.cmo-co.com

中小運送会社の経営改善の記録(1)ミイラ取りがミイラになる道


 名古屋の運送会社でプレジャー(http://plea-m.com/)という中小運送会社がある。平成19年11月15日にシーエムオー代表取締役・川﨑依邦(筆者)が、プレジャー(旧・昌和運輸)の代表取締役に就任した。今までの約20年間、筆者は運送業の経営コンサルタントとして活動してきた。「ミイラ取りがミイラになる」と言うが、一大決断のもと、プレジャーの代表取締役に就任した。「ルビコン河」を渡ったわけである。「ルビコン河」とは、後戻りできない河のことである。「ここがロドス島だ。ここで跳べ!」との言葉が頭をかすめた。ロドス島を跳ぶというのは、人生の大決断を迫る言葉だ。当時のプレジャーの概要は次の通りである。

 ①資本金1000万円②車両台数(大型ダンプ)14台③ドライバー14人④仕事内容は製鋼スラグという砕石をダンプ車両で建築現場へ配達⑤産業廃棄物収集運搬業⑥年商1億9600万円、経常利益マイナス1000万円。

 なぜ筆者がプレジャーの代表取締役に就任することとなったのか。使命としては労務トラブルを解決し、黒字化を達成するためである。「一人でも入れる労働組合」に直面し、ガタガタになっていた会社を立て直すためである。

 交通事故を繰り返しているドライバーを解雇する。これがキッカケとなって労働組合ができた。時間外手当の未払いを請求され、多額の時間外手当の未払いを支払う。筆者が乗り込む前は、弁護士に交渉の相談をしながら労働組合と対峙してきた。しかし、「このまま会社を続けていいものか」というのが当時の経営者の心境である。そこで筆者に相談が来たのだ。

 筆者の経営アドバイスは、「このままでは会社の業績も悪化する一方である。M&Aによって経営者を交代する。受け皿会社は私が必ず見つけてくる」。経営者を交代することで、当面の労務トラブルの解決の道を探る。経営者の交代で活路を見いだしていくことである。当時の会社には親会社があった。「親方日の丸」である。危機感がなく、「親会社が何とかしてくれる」との甘えがある。当時の社長も親会社から送り込まれている。本当の中小運送会社になって、自力で進む運送会社になること=M&Aである。

 筆者はM&Aの受け皿会社に心当たりがあった。しかし大きなネックにぶつかる。「労働組合のある会社をM&Aしてやっていけるのか」ー。そこで最終的に筆者は「ミイラ取りがミイラになる道」を最終決断した訳である。平成19年11月から今日までの経営改善の足跡を、これから50回に渡って紹介する。

2012年6月29日 11:29

一人でも入れる労働組合がやってきた(50)覚悟を決めて立ち向かう


 「一人でも入れる労働組合」の指導部と分会員にもギャップがある。分会員はちょっとしたことで労働組合に駆け込む。

2012年6月22日 11:54

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一人でも入れる労働組合がやってきた(49)胸に刻まれた3つの教訓


 「一人でも入れる労働組合」の嵐は過ぎ去った。A社長は今回の件で、色々と教訓を掴んだ。

2012年6月15日 11:46

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一人でも入れる労働組合がやってきた(48)労働組合の言い分


 「一人でも入れる労働組合」は中小企業の経営者に対して、表面上は鋭く要求を振りかざすケースも多い。

2012年6月 8日 13:27

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一人でも入れる労働組合がやってきた(47)金を欲しがるドライバー


 A社を襲った「一人でも入れる労働組合」の顛末は、結局、金の力によって解決する。5人いた分会員はゼロとなる。

2012年6月 1日 13:16

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