今回は、中小企業が使っている在庫管理システムのデメリットについて記事を書いてみました。在庫を管理するうえでとても必要な在庫管理システムなのですが、在庫管理システムだけの導入ではデメリットがある場合もありますので、そのようなケースなどを紹介出来ればと思います。
在庫管理システムのメリット
まずは、在庫管理システムでは何が出来て、どういうメリットがあるのかを書いていきます。在庫管理システム近年多く導入が進んでいるシステムの一つです。クラウド化になったことで導入する企業が増えて、今では小売りや卸などをされている中小企業から大企業までがこのシステムを業務上利用しているケースがほとんどかと思います。
メリットとしては大変多く、特に複数店舗、ネットショップを運営している場合などに役立ちます。例えば、自社のオリジナルECサイト、楽天と同時に同じものを出品していて、いずれかで商品が売れ、完売になった際、在庫管理システムがはいっていないと、それぞれのショップの管理画面に入って、在庫数の調整をしないといけないのですが、在庫管理システムがあれば、在庫管理システムの管理画面より在庫数を調整すれば、2店舗とも在庫数が変わってくれる大変便利な機能です。 あとはセット販売をする際も便利です。 AとBを組み合わせて一つの商品に出来たり、逆にAという商品をばら売りにして、B、C、Dと小分けにして商品登録することなども簡単に出来ます。もし在庫管理システムが入っていなければ、この作業を2サイトでそれぞれ行うとなると大変ですので、そういう面でも大変生産性があがり、業務上役に立ってくれるシステムになっています。他にも在庫移動や棚卸、入出荷検品などのチェックそして帳票の作成・出力も可能になります。
在庫管理システムのデメリット
メリットについては上記で述べて通りで、製品によってはもっと多くの機能がついているものがあったりするので、業務をサポートしてくれるシステムとしては大変優秀なものになります。
それではデメリットについてです。
導入費用やランニングコスト
まず最初にネックになるのは、費用です。現在システムを導入していない企業では特に導入コストを無駄に感じられる場合があると思います。
一般的な中小企業向けの在庫管理システムの相場費用ですが、導入費用は0円もあれば10万ほどかかるものもあります。
ランニングコストは1か月10,000円が相場になります。しかしオプション機能などを利用していくと価格も上昇していきますので、3万~5万くらいが相場となりそうです。
ただ、上記のようなコストをかけてでも、それ以上の効果が期待できるので私はデメリットとは考えません
システム連携が出来ない
在庫管理システムの導入後に発生するあるあるトラブルとして、既存の業務システムとうまく連携できない場合があります。もちろんCSVを出力して取り込むということは一般的には可能ですが、システム同士を直接結んで(API連携)一元管理出来ると思っていた!という企業様も多いです。確かにシステム連携が出来ないと、在庫管理は問題なく出来てても、社内の基幹システムに取り込めないとまたひと手間かかってしまうので、便利になった反面、少し残念な感じが残ってしまうことがあります。
もし、そのようなシステムを連携して一元管理したいのであれば、在庫管理に強いクラウドERPを導入することをおすすめ致します。
ERPの中でも、在庫管理システムの機能が充実していて、さらに外部システムとAPI連携が出来るクラウドERPであればこのデメリット部分も解消されます。もし既存の業務システムをどうしても継続して使いたい場合は、クラウドERPとAPI連携すればよいですし、今回を機にシステムごと全て乗り換えるというのも良いかと思います。 業務システムがそれぞれバラバラですとやはり連携がとりにくい部分もあるのでできれば、クラウドERPを導入し、業務システムを一元化すれば、もしかするとランニングコストも安くなるかと思います。是非一度ご検討ください
まとめ
今回は在庫管理システムのデメリット部分について書いてみました。例えば、在庫管理システム同士の比較などであればメリット、デメリットを羅列出来るのですが、そもそも導入する際のデメリットを考えると、ほとんどナシに等しいかと思います。
確実に業務負担が少なくなりますし、いまではクラウド在庫管理システムが主流のため、いつでもどこでもどのデバイスでもシステムが使え、費用もかなり安くなりました。そのため、メリットは大変多く、デメリットは少ない、優秀な業務システムとお考え頂いて間違いないかと思います。
また在庫管理システムからクラウドERPへ乗り換えも大変おすすめです。業務システムを一元化することでさらなる業務効率アップにつながると思います。