中小企業はどうしてERPシステム導入しないといけないのか

クラウドERPを導入までの流れ 在庫管理システム
クラウドERPを導入までの流れ

さて、前回は中小企業に対してクラウド型 ERPシステム導入 した際の企画段階での経験を紹介してみたのですが、
今回は、開発から導入までの経験を紹介したいと思います。

ERPシステム導入 の検討内容

システム開発を行う際には、企画、検討、設計、テスト、導入という順番を辿るかと思います。
細かい用語の定義や工程は企業ごとに異なると思いますが流れとしては、ほぼほぼ同一かと思います。

ここで要件(仕様)を固めることで設計以降の作業がブレずにスムーズに進めて行くことが可能となるためです。 設計以降での計画変更は手戻りが大きくなってしまうので、極力内容の濃い検討を実施することが望ましいです。

具体的な検討内容

検討段階である程度、プロジェクト計画書は固まっています。
その資料を基にどのように導入まで進めて行くか?ということが検討内容の肝になってきます。

特に、システム開発を行う際には、導入がゴールとなりがちですが、実際には運用がスタートなるわけです。
ですから、検討時にはどのように運用に乗せるか?PDCAを意識した検討が理想的です。

私がERPシステムを導入した際にも、機能のことばかり注目され、実際にその機能を活かした運用ができるのか?
という点について軽視しているメンバーも多くいました。

私は元々運用チーム出身でもあったので、他のメンバーから様々な意見が出てきた際にも常に運用のことを意識していました。
ですので、意見がぶつかることは多かったですね。

システムを導入する際には1つでも多くのシステム化を求められるので仕方ないのですが、あまりにも負荷の高い運用になってしまうと本末転倒になってしまうというところです。

ERPに関しては、それまで各システムを担当していたメンバーをどのように配置するか?といった業務分担の見直しについて提案し、運用からシステムを検討したという感じです。

ERPシステムの開発

ERPシステムに関しては、様々な検討をした結果パッケージ製品を導入したため、実際にプログラミング(コーディング)という工程はアウトソーシングで依頼した形になります。

私が行ったのは、検討結果から要件定義書と基本設計書の作成です。
この後、詳細設計書の作成からプログラミングの部分をアウトソーシングし、テストの部分については検証という形で実施しました。

ERPシステムに関しては多数の製品があるので、ニーズに合うクラウド型ERP製品を見つけるというのも大きなミッションになるかと思います。
実際に出来ることは、ほとんどの製品で満たしており、細かな部分での比較になってきます。
最終的には、価格とか製品提供会社のサポート内容で決めることも多いのではないかと思います。

ERPシステム導入

ERPシステムに限ったことではないのですが、システム開発で重要なのは導入部分ですね。
システム入替を失敗すると全てのシステムが使用不可となってしまいますし、不具合が出るのは導入から数日の初期の段階がほとんどですからね。

私の場合だと、失敗した時のために全戻し出来る状態をバックアップしておき、事態に備えるようにしています。
これは、実体験でシステムをリリースした際に、全く動かなくなってしまったことがあった為です。
この時はバックアップを用意していなかったので、プログラムを1本ずつリリースしなおしたという状況で非常に大変でした。

ERPシステム導入 そのあとの運用

ERPシステムを導入することによって人員をスリム化することが可能です。
中小企業のように1人がいくつもの役割を担っている場合、負荷を削減できるという意味でも非常に効果があります。

とは言え、どのように業務を最適化するか?については大きな課題と言えます。
業務を続ける人材と別の業務を割り当てる人材でモチベーションの差が生じないような仕組み作りをしていく必要があるわけです。

実際にERPシステムを導入するとなった場合には、数ヶ月から1年程度の準備期間があるはずなので、その期間で業務分担の変更等も行っておくとスムーズな業務移行が可能です。

今後のERPシステム

ERPシステムを導入する中小企業はどんどん増えていて、その傾向は今後も続くと思われます。
時代に合わせてニーズは変化していきますが、システム化の波が収まることは考えにくく、今後も業務効率化やコストダウンのために益々システムの重要性が増すと言えます。

ただ、システム開発業界も常に進化していて、どのようなニーズにも応えられるERPシステムの開発を続けています。
例えば、在庫管理に強いERPシステムと言ったような業務の特性に合わせたシステムも登場しています。

コロナ禍を経て物流業界への期待も高まっているので、こういった特化システムを導入する中小企業も増えてくるのではないでしょうか。

今後は、在庫管理に強いERPシステムなどの紹介もしていきたいと思います。
是非、参考にしてみてください。

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