今回は在庫管理の中でもECサイトの在庫管理方法などについて記事にしています。ECサイトを運営している多くの企業様は在庫管理システムや倉庫管理システムを利用して在庫状況の把握を行っているかと思います。今回はそんな在庫管理に利用できるシステムなども含めて効率の良い方法をお伝えしていきます。
在庫管理を効率よく
まず最初に在庫管理の効率の良い方法をご紹介いたします。こちら内容はいたってシンプルで、アナログ管理からシステム管理に変えるということです。
アナログ管理のデメリット
まず、事業を開始まもなくは、アナログで在庫管理をされている企業が多いと思います。もちろん最初は商品点数も少ない、出荷量などの物流も少ないといった理由で、システム化にする必要がないわけです。確かにこの規模でシステムを導入するとランニングコストがかかってしまうことで、そこまでメリットを感じられることが少なくなってしまいます。
そこで、仕入れた商品を手作業で入荷処理を行っていき、在庫数などをエクセルなどの管理シートに入力をしていくわけです。 ここでも2点デメリットが発生しています。
まず1点目ですが、通常ハンディなどを利用し在庫数チェックなどを行うのですが、アナログですと、手で数えて、そのメモを事務所に戻って、パソコンのエクセルに入力していくという生産性の悪い業務が発生します。この場合、在庫数の数え間違い、メモの記入漏れ・間違いのリスクが多く、集計時に在庫数が合わないので再度数えなおしをしないといけないといった事態に陥ってしまいます。
もう１点、アナログ管理ですと、その後の販売管理、財務会計なども当然手作業になってきます。販売管理だけはシステムを導入していたとしても、在庫管理がアナログですと連携もできないので、結局同じ数値などをエクセル、販売管理システムとそれぞれ入力しないといけない手間が発生する上、入力のミスのリスクもあがってしまいます。
在庫管理システムで改善されること
ECサイトの在庫管理 システムでは、まず在庫数チェックはハンディを活用するようになります。ハンディで読み取ったデータがシステムに送られるので、在庫数などの入力業務は発生しません。そのため、取り扱いの商品点数が増え、入出荷量が増えたとしても、ハンディがあれば対応はある程度スムーズに出来ます。また倉庫管理システムとして利用出来たり、すでに利用中の倉庫管理システム、WMSとの連携を行い、倉庫のロケーション管理を最適化したり、不動在庫を確認したり、在庫数が一定の量にまで減った際に、自動で発注をしてくれる機能などもついており、可能な限り業務効率化をあげてくれるのに役立ちます。
また倉庫管理以外にも、販売管理や会計ソフトとの連携も可能です。そのため、在庫管理システムのマスタ登録で金額などをいれておくと、すぐに見積書や注文書が作れます。さらにそのデータを引き継ぎ納品書や請求書が出せたりと、在庫管理以外の業務効率化アップにもつながるという仕組みが出来ます。
ECサイトの大変な部分
ECサイトを運営される際、自社製品よりも主に仕入れた商品の販売を行われることが多いかと思います。そのため、商品点数が増え続け倉庫・在庫の管理がどんどん大変になっていきますので、このあたりも事前に把握しておく必要があります。
在庫数を最適化にする
ECサイトを運用すると、やはり自店での人気商品や人気のない商品など差が出てきます。そうなると在庫数の調整をしていいかないといけません。システム化していない場合ですと、売れ筋商品が在庫薄になっていても発注を忘れてしまうことでチャンスロスがおこったり、売れていない在庫があるのにも関わらず、追加発注をして不動在庫が増えてしまう。といったことがあります。
そこで在庫管理システムを活用すると、一定の在庫数になった場合、発注のアラートをしてくれるのでチャンスロスを防ぐこともでき、在庫一覧から動きの悪い商品を見つけて、価格単価を変更したり、セット商品を組みなおしたるすることで在庫を掃けるような動きが可能となります。
ECサイトの管理画面ではわからない情報
ECサイトには様々なカートシステムがあり、それらを使いネットショップを立ち上げることになるのですが、ECサイトにも管理画面がきちんと付与されます。そこでは購入者の確認や納品書の作成、請求書の発行、売り上げの確認などが可能になります。ただしここでは在庫状況の確認に少し不安があります。 在庫管理システムを入れず、ECサイトの管理画面だけでありますと在庫数が0になったり、入荷があった場合は在庫数を入力していかないといけません。しかしアナログ管理ですと在庫数の数え間違いなどから、整合性が取れず、実は在庫が0なのに、まざ在庫が10個あるようなミスが起こりえます。
そのため、正確な数字を把握するためにも、はやり在庫管理システムを導入し、在庫数の見える化をする必要があります。
